【第14回】山姥

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    こんにちは。社長の○藤です。

     

    子供の運動会に参加してきました。運動会って懐かしいですよね。

     

    ふと自分の子供時代を思い出しました。

     

    僕は東京の井の頭で生まれたんですが、保育園に行っている頃、名物婆さんが近所にいました。

    僕達は「山姥」と呼んでからかっていたんですが、その山姥は森林っぽいところを登って行って

    高台のフェンスから見下ろした川原の掘っ立て小屋に住んでいるようでした。

     

    山姥って叫ぶと追いかけてくる噂とか、子供の頃はそういう緊張感が面白かったんですよね。

     

    で、その森林は保育園の散歩コースになっていて、先生と一緒に行くこともあったんですね。

    先生も「今日は山姥いるかな〜」とか言ってその高台まで行くんです。

     

    ある日、いつもの様に先生とお散歩で高台まで行ったんですが、フェンス越しに川原を見てみると

    山姥の小屋がペシャンコに潰れていました。遠めでしか見れないので解体したのか崩れたのかはわからないんですけど。

    山姥はその潰れた小屋の横に腰かけていました。

     

    「先生、山姥の家がつぶれちゃったね」

     

    と、僕が言うと、先生は僕に返答せず、その潰れた小屋を見下ろしてずっと無言でした。

     

     

    ・・・

     

    大人になってから一度、昔が懐かしくなって山姥の小屋を見に行こうと思ったんですが、具体的な場所を

    覚えていなくて、色々探してみた事があります。

     

    そこで気づいたんですが、井の頭の保育園から園児が歩いていける距離にそんな森林は存在しなくて、

    そもそも川原のある川も存在しないし、地形的に高台なんか無いんです。

     

    自分の記憶を呼び起こしてみたんですが、山姥をからかった記憶と、日常生活がリンクしない事に

    気づきました。記憶が繋がらないんです。でも、友達とみんなで山姥をからかったし、

    最後に小屋が潰れていた時に先生が無言で川原を見つめていた横顔もしっかり記憶として残っています。

     

    この記憶は一体なんなんでしょうね。

     

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